渡辺みちたか(自民党・新宿区議会議員)official blog

新宿のミッチー。新宿区議会議員(自民党)。1985年12月生まれ。「渡辺ミッチー」こと渡辺美智雄・元副総理の孫。慶応義塾高等学校・慶応義塾大学・同大学院卒業。中小企業勤務、国会議員秘書を経て新宿区議会議員(2期)。会派は自民党区議団。

石破茂総理所信表明演説(勇気とまごころをもって真実を語る)

今日の総理の所信表明演説で、祖父の渡辺美智雄(渡辺ミッチー)の言葉「まごころと勇気をもって真実を語る」を引用するくだりがあった。石破総理はかねてよりこの言葉を政治信条として掲げ、場面場面で語っている。石破総理は、報道などで人間関係に冷たい…

河野太郎さんの好きなところ(政策)

河野太郎さんの改革 区議会議員を5年やってイヤというほど味わったことだが、議会の内で外で政策提案を行うと、だいたい、役所の人はできない理由を並べる。 「課題意識は持っています。だけどすぐにはできません」、「ここを一つ変えるとなると、そこも、あ…

来年度予算編成がはじまる(結構きびしそうだ)

「依命通達」の謎 新宿区では毎年9月一日(いっぴ)に、副区長から各部長に予算編成の依命通達が行われる。これを受けて各部では来年度の予算編成作業が始まる。依命通達は予算を編成にあたっての注意点が書き込まれており、また即座に公開されるので、この…

「権利を行使しないものは無視される」 高校生向け政治イベントでのコメント(I-CAS)

政策は細部が難しい 皆さん素晴らしい発表と思いをお聞きしまして、私も勉強になりました。 今日課題になった、公約として掲げる4つの政策が、「すぐに決まった」という班ありますでしょうか? 実際に政策をつくるって難しいんだな、と思っていただけたんじ…

補正予算案・条例案ひとことずつコメントする(2024年第二回定例会・新宿区議会)

今回の定例会は補正予算案50億円、条例案8本と盛りだくさん審議する。以下、主なものをひとことで紹介していく。 【補正予算関係】 ・経営力強化支援事業の増額(44億円)※カッコ内は予算額 昨年度から始まった中小企業、個人事業主への支援事業の追加予算。…

公益的事業である民間火葬場の値上げや適正な運営について

東京23区内に火葬場は9個あり、うち2か所が公営、残り7か所が民営、民営のうち6か所を東京博善が経営している。新宿区内では落合斎場がそれだ。東京博善の親会社である廣済堂が中国資本に買収された影響か、この数年で東京博善が経営する火葬場で3度の値上げ…

なぜ行政からの連絡は郵便なのか。今後、便利にするために必要なこととは

なぜ、行政からの連絡は郵送なのか コロナ禍の話で記憶があいまいだが、区役所から区民にワクチン接種のお知らせを郵送した直後に、国の方針転換で前倒しになり、再度正しい情報を送りなおしたことがあった。郵送以外の連絡手段があれば便利なのにな、と思っ…

新宿区役所のポスト・ポジション

役所には民間では聞きなれない役職が多いので、ポスト・ポジションをざっくり書く。23区でも結構違うようなので、あくまで新宿区役所の場合というのと、主観が結構入っている。まあ、そんなに外れてはないと思う。 ①区長*1 ②副区長*2、教育長*3 ③常勤監査委…

自治体DX化でできるようになること→「あなたはAとBのサービス受けられますが、どちらにしますか?」

なぜ、給付金は満額支給 or 全くもらえないのか コロナ禍で、住民税非課税世帯や、低所得のシングルマザー世帯に給付金が何度も配られた。区議は「貰えた人」と「貰えなかった人」の一番近くにいる政治家なので、いろいろとご意見をいただき、給付金は不平等…

ブラックホール型筆頭の新宿区(自治体持続可能性レポート)

都市部は持続可能か? ずいぶん前の話だが、栃木県の那須塩原市の市長をしている兄が「新宿はいいよな、ほっといても人が集まってくるから。俺たちはこのままじゃ30年後に消滅しているかもしれない。だからなんとかしなきゃいけない。新宿? 新宿が消滅する…

定額減税と災害用トイレの啓発(補正予算審議)

区議会の臨時会が開かれ、31億円余の補正予算案を全会一致で可決した。内容は一人4万円の定額減税関連と、税金が少なく減税額に満たない人への給付金(27億円)、災害用携帯トイレの全世帯配布(4億円)。 定額減税と給付金の違い 定額減税は1人4万円(所得…

公共施設の再開発プロジェクト(南町田グランベリーパーク)

また先月の話になってしまうが、会派の視察で南町田グランベリーパークに伺い、公共施設を含めて行われた再開発プロジェクトの話をお聞きした。この南町田グランベリーパーク駅(旧・南町田駅)の南側エリアは以前から東急のアウトレットモール(グランベリ…

ふれあい入浴と中町地域交流館の視察

地域の銭湯の廃業に際して、新宿区では行政施設のお風呂の解放をしている。先月議会で行った中町地域交流館への視察は、よりよい対応とはなんぞやと考えるきっかけになった。

ハロウィン期間中の歌舞伎町周辺での路上飲み禁止条例案

◆新宿ではまだ問題になっていないハロウィン 今日の議会で、ハロウィン期間の新宿駅周辺の秩序を守るための条例を作りたいと報告があった。最近の区役所は区のイメージにかかわる課題の対応がとても早い。歌舞伎町のホストクラブ、歌舞伎町のネズミの大繁殖…

新宿のオーバーツーリズム(新大久保とハロウィン)

新宿はいくらでも観光客を受け入れるキャパがありそうだが、現実はそうでもない。 コロナ前は爆買いブームで、海外からの団体客のツアーバスが数多く路上駐車をして問題になった。区では年間数千万円かけて、歌舞伎町に観光バス用の駐車スペースを借り上げ誘…

老木化する桜、未来にどう残す

神田川沿いの桜並木 桜は日本人が愛する花の一つで、古くから人々に愛でられてきた。百人一首にも桜の歌が6首ある。桜は一年のうちたった十日ほどしか咲かないが、満開時の美しさと散り際のはかなさが日本人の美意識にかない、心に染みるのだと思う。 全国で…

【新宿区】教育・子ども関連予算の大増額(2024年度予算その2)

子ども関係の事業拡充や予算が目立つ 新宿区の来年度(2024年度)予算案の特徴は子ども関連、教育関連に大きく予算がついていることだ。区長も予算委員会質疑の冒頭で今年度予算について、子ども関連政策に力を入れたとし、具体例として子ども団体の区スポー…

【新宿区】来年度予算はきめ細やか・積極財政・大盤振る舞い予算だ(2024年度予算その1)

区長による所信表明があり、来年度予算も議会に提出されたのでレビューしていく。まずは全体について。 来年度(2024年度)の一般会計予算案は歳出1845億円と過去最大で、多くの事業が拡充され、これ以上ないくらいの大盤振る舞い、もとい、区民のニーズに細…

区民の税金を使って、やすやすと外国人留学生にお小遣いをあげるべきではない

2月1日の臨時会で低所者への3~10万円の給付金を審議する。約30億円かけて行う大きな事業だ。この話は論点がさまざまあるが、わかりやすい課題点は、(住民税非課税であれば)外国人留学生も支給対象となっていることだ。 新宿区は外国人が多く、35万の人口…

嵐の中でも時は過ぎゆく(2024年頭所感)

年が明けた。昨年2023年は自民党にとって逆風の年だった。年末はテレビをつければ(スマホをみれば)派閥のパーティー券の話がえんえんと報道されていた。夜警や忘年会では「大変だねえ」とか「お前もキックバックもらってるのか!?」とご心配や、イジり、…

書評『明日、私は誰かのカノジョ』4章(5~9巻):ホストにハマる根本と行政に何ができるかを考える

しばらく前にTwitterで話題になっていた漫画、「アスカノ」こと、『明日、私は誰かのカノジョ』の5巻~9巻を読んだ。この巻(4章Knockin'on Heavens Door)は、女子大生の萌がぴえん系女子のゆあとの出会いをきっかけにホストにハマっていく様を描いている。…

給食費無償化について その2

新宿区が来年度からの学校給食費の無償化を発表した。公立だけでなく、私立都立等の通学者への給食費も給付する。給食費の無償化政策が各区で発表されているが、ことの発端になったのは昨年11月の葛飾区長選挙だ。この時はただの都内のいち首長選挙の公約に…

除染土を汚染土と呼ばわる人たち

先日、環境省からレク(=説明)を受けた。区内にある新宿御苑に除染した土を福島県から運んできて花壇にする実証実験についてだ。この事業は少し話を聞けばまったく安全で、ビビる必要は1ミリもない。しかし、賛否はもはや党派性をもった戦いになってしまっ…

ホストクラブ売掛規制に関する整理

SNSではホストクラブでの売掛(ツケ払い)禁止を条例制定すべきだと盛り上がっている。今回は悪質ホストクラブの問題解決にむけて2つの重要な点を書く。 1.営業は歌舞伎町に来る前から始まっている 「ホストにハマる」と聞くと、「いや、そもそもホスト行…

視察:明石市 あかし健康プラン21・あかし健康ソムリエ会、神戸市 認知症神戸モデル(診断助成・事故救済制度)

福祉健康委員会の視察で明石市と神戸市を訪問した。明石市では健康計画のあかし健康プラン21と、健康ボランティア団体のあかし健康ソムリエ会の取組を、神戸市では認知症の診断助成事業と事故時の救済制度の話を伺った。 ◆明石市 あかし健康プラン21・あかし…

高齢者偏重政治ファクトチェック

日本の政治では「高齢者偏重政治」、「シルバーデモクラシー」と言われて久しい。しかし、新宿区では本当に高齢者偏重で政治が行われているのだろうか。むしろこの10年は少子化対策がテーマで、むしろ現役世代が恩恵を受ける政策が充実したように思うのだ…

区議会2023年第3回定例会レビュー

定例会が閉会した。今回の議会では補正予算と決算審査、不祥事で指定取消となった指定管理者の後任等の審議を行い、いずれも可決された。 補正予算は額面56億円、うち31億円が返還金なので、実質25億円の審査を行った。補正予算には中小企業・個人事業主むけ…

決算の話その4(箱根と北杜市にある区の保養所)

新宿区は区外2か所に保養目的の施設を設置している。箱根のつつじ荘と、長野県北杜市のグリーンヒル八ヶ岳だ。この二つの保養施設については、もともと私は厳しい見方をしていたが、議員になって利用した住民からの評判を生で聞くようになってから若干論調が…

決算の話その3(30%オトクなプレミアム付き商品券)

今年度も新宿区では30%オトクになるプレミアム付き商品券事業を行っている。コロナ禍で地域商業の活性化を目的に始まり、3年連続で実施をしている。昨年度はプレミアム付き商品券とあわせてQRコード決済によるポイント還元も行った。プレミアム付き商品券事…

決算の話その2(タバコと競馬と住民税)

新宿区2023年度決算についてタバコと競馬と住民税という3つの歳入を書く。 2023年度の決算では区民税による歳入が前年比26億円増の478億円と凄い数字だった。ふるさと納税制度(による流出額34億円)がなければ、ここにさらに34億円が乗っかってくるので、…