渡辺みちたか(自民党・新宿区議会議員)official blog

新宿のミッチー。新宿区議会議員(自民党)。1985年12月生まれ。「渡辺ミッチー」こと渡辺美智雄・元副総理の孫。慶応義塾高等学校・慶応義塾大学・同大学院卒業。中小企業勤務、国会議員秘書を経て新宿区議会議員(2期)。会派は自民党区議団。

清風園の廃止(中落合一丁目)その2

こんにちは。自民党の渡辺みちたか(新宿のミッチー)です。

先日表題の件について更新した以降、地元の方々からのご意見を多数いただいており、区とも本件について話をしました。今日は「その1」の続きです。また、2月15日には区の方針に疑問を持つ方々が中心となって区議会議員らと意見交換会を行うということですが、私は都合つかず欠席いたします。主催される方に個別で時間を作り、お話を伺いますとご提案したところ、断られてしまい残念に思っています。

さて、本題。清風園の廃止して障害者グループホームの整備するという方針は、大前提として区議会内のほとんどすべての政党(会派)が障害者グループホームの整備を区に求めてきた経緯があります。これは自民党も、公明党も、そして廃止に反対する共産党も整備を強く求めてきました。*1平成30年第一回定例会の代表質問で共産党は「区が率先して公有地を確保して障害者グループホームの整備を*2」と主張しています*3。つまり、障害者グループホームの整備は全政党の要望の結果なのです。また、前回も書きましたが、区主催の地域説明会の場での障害者団体の皆様の日頃のご苦労と切実なお訴え、グループホーム整備への感謝のお声を聞いて、区は強い決断をしたなとつくづく思います。

また、前回の記事では触れませんでしたが、清風園は「地域施設」ではないという点も区が廃止方針を打ち出した要素の1つになっているかと思います。清風園はもともと都の施設で、昭和37年に新宿区に移管され現在に至っています。こうした経緯もあり、新宿区内に(過去には)宿泊ができ、お風呂に無料で入れる保養目的の施設は清風園しかないのです。新宿区内どころか、近隣区(中野区・練馬区)にも1か所もない施設です。こうした施設は区全域から利用があるのがあるべき姿ですが、利用者の7割以上は落合地域に限られているのが現状です。こうした状況から、「区全体から頂戴した税金を、区内一か所しかない保養目的施設の大規模改修に行政として使用してよいのか?」という観点もあります。事実、この点は区の監査委員による監査でも指摘されています。

清風園は老朽化が進んでおり、存続させる場合、約2億2千万円にのぼる改修が必要となります。老朽化が進んでいる点と、それに伴う改修の必要性に異議を唱える方はいらっしゃらないでしょう。そうした中で、既に行政監査にて指摘されている支出を区を行うのは極めて困難なことです。

もちろん、高齢者の方々のいきがいは大切なことです。いつまでも元気に暮らしていただける社会をつくることや、健康寿命の延伸は国を挙げてのテーマです。私からは中落合住宅サービスセンターに新たに設置される交流スペースを使い勝手のよいものにしてほしいと要望をしてまいります。

*1:立憲民主党については過去の民主党とのつながりがわからないので言及しない

*2:代表質問での共産党の発言は「第一次実行計画期間内(令和3年3月まで)に、これで終わりにせず、さらに計画し、これまでのように民間事業者が手を挙げるのを待つのではなく、区が率先して公有地等を確保して募集する、または区立での設置も検討すべきと考えますが、いかがでしょうか。」というもの。

*3:このように書くと「都有地をーー」と反論するだろうが、都有地の活用であれば都の話であり「区が率先して」ということにならない。