渡辺みちたか(自民党・新宿区議会議員)official blog

新宿のミッチー。新宿区議会議員(自民党)。1985年12月生まれ。「渡辺ミッチー」こと渡辺美智雄・元副総理の孫。慶応義塾高等学校・慶応義塾大学・同大学院卒業。中小企業勤務、国会議員秘書を経て新宿区議会議員(2期)。会派は自民党区議団。

新宿区のたばこ税収がかなり減っている

毎年3月に予算が審議され、4月から新しい年度が始まる。役所は決められた予算内で事業を行っているが、一方で使い切れない場合もある。それで毎年この時期に議会に「予算を使えきれなさそうなので金額を修正します(減らします)」という補正予算案を提出する。「マイナスの補正」、「減額補正」と呼ばれている。今年はコロナの影響でイベントが中止になり、例年に比べて大きな減額となった。また中小企業向けの貸付の金利補給や、家賃を減額した物件オーナー向けの補助など、コロナ関連の経済支援も見込みより利用の件数が少なかったようで、そうした分野で今回約20億円を減額し、合計で53億円のおおきな減額補正予算となった。
 さて、たばこ税の話。区では当初約46億7千万円のたばこ税収入を見込んでいたが、今回7億7千万円の減額補正がされ、収入は39億円(見込み)に減った。約16%の減。たばこ税による収入は昨年度(2019年度)は50億円、おととし(2018年度)は59億円、その前は62億円だったので4年間で62億円→39億円と37%減少していて急激な変化がおこっている。
たばこ税収が減っているのは、それだけ急激に喫煙者が減っているという訳ではない。去年度の減少はその前年10月に大口の業者1社が区外に移転したのが主因で、今年度はコロナによるインバウンド消費がなくなったのが原因だ。(主に)中国からの観光客が新宿でタバコをお土産としてタバコを買いまくっていた部分が剥落したのが今年度の数字というわけだ。中国は世界一のたばこ消費国だが、ここ数年健康志向が急激に高まっている。中国政府も喫煙者を減らしていく考えなので、コロナがひと段落して観光客が戻ってきても、たばこをお土産で配りまくるのは徐々に減っていくかもしれない。
こうしたところにもインバウンド減少の影響が表れてきている。

(新宿のミッチーこと 渡辺みちたか)