渡辺みちたか(自民党・新宿区議会議員)official blog

新宿のミッチー。新宿区議会議員(自民党)。1985年12月生まれ。「渡辺ミッチー」こと渡辺美智雄・元副総理の孫。慶応義塾高等学校・慶応義塾大学・同大学院卒業。中小企業勤務、国会議員秘書を経て新宿区議会議員(2期)。会派は自民党区議団。

吉住区政3期目スタートと所信表明演説

 今年の第四回定例会が始まった。吉住健一区政3期目のスタートにあたり区長の所信表明があった。
 所信では選挙期間中に訴えてきた、小学校・中学校入学時のお祝い金といった子育て支援や、地域コミュニティの強化、地域交通の話が盛り込まれて、これから着実に政策化されていくのだなと感じた。議員の公約は実施できないことがままあるが、首長は執行機関の長だけあって政策実現力はすごい。
 地方議員というのは民間企業でいうところの社外取締役みたいなもんであって、どんなにやりたい政策があっても実現させるのはなかなか難しい。一方で区長は組織を率いて執行権をもつ社長だ。だから、たまにホラばっかり吹いている議員が首長に挑戦して当選してしまうことがあるけど、その後、ホラ話を実施しなきゃいけない役所は本当に大変だと思う。

 さあ、マジメな話に戻る。所信で表明した政策のうち主なものをピックアップする。

・小学校・中学校入学時にお祝い金を支給
・小学校1年生から中学校3年生の児童・生徒を対象に学用品の費用支給

 お祝い金は今後、毎年やる。学用品の費用支給は今回だけ。それぞれの金額については30日の代表質問で確認する。来春入学の児童・生徒に間に合うようプッシュする。

・プレミアム付き商品券の拡充

 今年度商品券は抽選になるほど人気だった。ということでの拡充方針。でもこういうクーポン事業は毎年やり始めるとやめられなくなるんだよな。昨年度、今年度は都の補助財源がついての事業だったが、来年度は区の持ち出しでやることになる。

 位置づけを「コロナからの再起動・地域経済支援」とか「物価高騰対策」と明確にして、恒久的な事業としてやるのではなく、太く短くやるべき事業だ。

 また現在はデパート、大手家電量販店、スーパー等でも使える商品券で、使途の7割がこれら大店舗で使われている。なので、政策としては商店などの中小店舗支援ではなく実質的に生活者支援になっている。本来、中小店舗支援なら、商店街加盟店のみとするべきだが、そうすると使い勝手が悪くなるとクレームがでる。難しいね。うーむ。

 なお、今年度予算は商品券3億円、キャッシュレスポイント還元5億円で計8億円。拡充方針なので来年度は8億円+アルファの規模になる。

・中小企業支援として、「中小企業経営力強化支援事業」の創設

 現在のおもてなし店舗助成と専門家支援事業を統合して、全業種に広げるようなものになりそう。

・地域交通、AIオンデマンド交通の導入

 所信表明では「導入に向けた実証実験を行う」と言及。詳しくは30日の代表質問でつっこんでいく。

・プラ製品の回収と再資源化

 いまは燃えるごみ扱いのプラ製品を、今後資源として回収する。

 現在、ペットボトル、プラ包装・容器のふたつは別々に回収されていて、これからプラスチック製品を別枠で回収するのか、それともプラスチックはトレーも包装紙もプラ製品も全部まとめて回収して、回収してから分別するのか2つの方法がある。つまり分別を家庭でやるのか、回収後に行政でやるのかという違い。

 どちらも今とゴミ出しのルールが変わるので、周知を含めて検討する必要がある。

 ほかにも地域コミュニティ条例など目玉政策があるが、この辺も30日の代表質問できく。


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