河野太郎さんの改革
区議会議員を5年やってイヤというほど味わったことだが、議会の内で外で政策提案を行うと、だいたい、役所の人はできない理由を並べる。
「課題意識は持っています。だけどすぐにはできません」、「ここを一つ変えるとなると、そこも、あそこも変えないといけないので、整合性が取れなくなります」。
新しいことには常に反対が伴い、ことに現状を大きく変える改革となると、抵抗がすさまじい。
河野太郎さんの掲げる政策が反論されやすいのは、現状を大きく変える「改革」だからだ。
ここ数日でニュースになった政策、「東大・一橋大学を地方移転する」、「全員が確定申告を」はSNSを見ると反対論ばっかりで落ち込む。
「東大・一橋大学の地方移転」は東京一極集中解消のはなし
反対の理由を並べるのはとても簡単だ。だけど、地方出身者からよく聞く話として「地元に帰ってもいいんだけど、仕事と教育がないんだよね」というのがある。この話は、東京一極集中の本質をついている。東京にみんな来るのは、東京に仕事と教育があるからだ。
でも、仕事については、コロナ禍の副産物であるリモートワークの推進で解決しつつあり、あとは教育の問題が片付けば、若いファミリー層が地方に帰ってくる。
逆に言えば、地方がどんなに魅力を訴えても、子育てメニューを充実しても、移住支援をしたとしても、仕事と教育がなければ、若い人たちは戻ってこない。だから河野論は教育の部分を根本から解決させようとする話だ。反論するなら大学を地方移転するデメリットではなく、東京一極集中をどう解消するかの対案を挙げるべきだろう。
「全員に確定申告」の話も同様で、この話はマイナンバーを通じて給与や所得、医療情報をリアルタイムで行政が把握する、DXの話が前提にある。その上で、確定申告のタイミングで、「所得情報や、払い込んだ保険料、支払った医療費がパッと見れて、ポチっと申告する、そうすれば毎年紙でやってる年末調整も必要ありませんよ」という話だった。これが一部だけ切り取られて報道されて、SNSでみんな怒っている。
行政のDX化できめ細かな行政、プッシュ型の行政を実現する
河野太郎さんの考える未来は、デジタル化によって成し遂げられる。
いま、バラバラに管理されている、税務、年金、医療費、住民(氏名・住所・生年月日・性別)情報、銀行口座情報をマイナンバーで紐づけて、データ連携を行うことができれば、行政は支援が必要な人を抽出して、必要な支援を行うことができる。
たとえば、年収300万円で、メンタルクリニックに通っていて、精神を病みながらもなんとか仕事を頑張ってる人、みたいに抽出することができるようになって、必要な支援を行うことができる。いまはそんな属性が何人いるかもわからないし、抽出もできない。
マイナ保険証の話は評判は今一つだが、外国人が1枚の保険証で何人も使っていたり、いくつの病院をまわって同じ薬をもらっていたり、短期的にはそうした問題を防ぐことができる。そして、その先には前述のように、医療情報とほかの情報を組み合わせて政策実施ができる。
現在の行政は、住民が行政サービスを知り、役所に行き、役所で申請しなければいけない。これを河野太郎さんが実現を目指す世界ではDX化によって、行政の側から「あなたが利用できるサービスがあります」、「あなたは〇〇に該当します。口座に支援金を振り込みました」とプッシュ型で行政サービスを住民に提供することができる。
河野太郎さんはこうした将来についての明確なビジョンをもっている。私はこの国の統治機構を変えようと改革に挑んでいる河野太郎さんに賛同し、応援する。
#傷だらけフェス
#みんなのために
#傷だらけになっても改革
#たろうとかたろう