渡辺みちたか(自民党・新宿区議会議員)official blog

新宿のミッチー。新宿区議会議員(自民党)。1985年12月生まれ。「渡辺ミッチー」こと渡辺美智雄・元副総理の孫。慶応義塾高等学校・慶応義塾大学・同大学院卒業。中小企業勤務、国会議員秘書を経て新宿区議会議員(2期)。会派は自民党区議団。

区議会2023年第3回定例会レビュー

 定例会が閉会した。今回の議会では補正予算と決算審査、不祥事で指定取消となった指定管理者の後任等の審議を行い、いずれも可決された。
 補正予算は額面56億円、うち31億円が返還金なので、実質25億円の審査を行った。補正予算には中小企業・個人事業主むけの電気・ガス・ガソリン等の補助(11億円)や、歌舞伎町のネズミ対策(1200万円)などを盛り込んでいる。中小企業・個人事業主むけの補助は、今年度から始まった経営力強化支援事業に新たな補助メニューを加える。昨年の使用量に補助単価をかけた金額を補助する(上限は法人20万円・個人10万円)。対象となるのは11月から来年3月分で、12月1日から申請受付を開始する。経営力強化支援事業は手続きが簡単で、幅広いメニューがあるので、利用者から非常に評判がいい。ぜひ利用してほしい。
 ネズミ対策は歌舞伎町でネズミが増え、深夜ごみに群がるネズミの動画がSNS上でバズり、それがネットメディアに報道され、新宿の評判を落とす、ということが起こっている。これまで民間のネズミ対策に行政が補助をすることはあっても、自治体が直接ネズミを駆除する対応はあまり聞いたことがない。議会で質問したところ、区としては初めての試みで他自治体でもケースはあまりないとの答弁があった。ネズミの生態を考えると自治体だけで対応しても効果は限定的で、歌舞伎町の建物所有者やテナントにも協力を呼びかけ、ゴミの出し方の指導や、ごみ出し時のケースなどを補助する方針だ。人とねずみとの戦いの歴史を考えると1200万円でネズミが完全に駆除できるわけもないが、なんとか数を減らして欲しい。
 また定例会中に追加された議案として区長・副区長の減給、指名停止になったワーカーズコープの後任の指定管理者の承認、という不祥事関連の審議が行われた。前者は区の職員の不祥事2件に対しての責任ということで、区長30%、副区長20%の減給を行う(11月分)。これは前例や相場感覚がないとのことで、エイヤで決めた金額のようだ。スタッフの架空配置、架空請求で指定取消となったワーカーズコープの後任は、急遽沸き起こった話なので、すぐに後任として手を挙げる企業・団体があるのかを懸念したが、意外にも10施設中、9施設で複数団体が応募する結果となった。指定管理者の公募は大体いつも1社応募で「民間の活力・競争と言えるのか」と批判されるが、単に既存の事業者がコンペで強いため応募がなく、こうした新規の選定の際は応募があるものなのだと実感した。今後も施設や行政サービスの提供は公民連携の潮流が続くので区当局も研究を進めてほしい。
 今定例会は決算特別委員会のメンバーでもあったのでとにかく忙しい議会だった。明日から地元を歩く。

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