渡辺みちたか(自民党・新宿区議会議員)official blog

新宿のミッチー。新宿区議会議員(自民党)。1985年12月生まれ。「渡辺ミッチー」こと渡辺美智雄・元副総理の孫。慶応義塾高等学校・慶応義塾大学・同大学院卒業。中小企業勤務、国会議員秘書を経て新宿区議会議員(2期)。会派は自民党区議団。

決算の話その4(箱根と北杜市にある区の保養所)

 新宿区は区外2か所に保養目的の施設を設置している。箱根のつつじ荘と、長野県北杜市グリーンヒル八ヶ岳だ。この二つの保養施設については、もともと私は厳しい見方をしていたが、議員になって利用した住民からの評判を生で聞くようになってから若干論調がマイルドになっている。将来的な方向性として「区有施設は廃止」、「大規模な改修や建替えの時期に合わせ、民間に移行」と公共施設等総合管理計画で定められている。その時が来るまでは大切に使って欲しい。なお、グリーンヒル八ヶ岳が築28年、つつじ荘築48年たっているので、ぼちぼち廃止に向けた議論の開始は避けられない。
 稼働率は昨年度箱根つつじ荘87.3%、グリーンヒル八ヶ岳76.3%とコロナ前に戻ってきた。つつじ荘では90%を越える稼働率の月もあるようだ。なお年間の費用は昨年度は6億2千万円、うち1億5千万円は改修費用。(過去に伊藤陽平議員が議会で指摘していたが、これだけの費用を毎年運営にかけているのだから評判がいいのは当たり前ともいえる)
 財政危機宣言を1990年代に行った新宿区ではすでに保養所の整理を進めており、過去にさかのぼると、館山さざなみ荘2000年、箱根の早雲山あじさい荘2008年に廃止。(早雲山のあじさい荘は、いまは民間が運営していて建物がリノベーションして、旅行サイトをみてみたら1泊10万円くらいする高級旅館になっている。)教育・健康関連の区外施設では箱根の岡田高原学園が2001年に、静岡県小山町の足柄学園が2003年、区外の職員保養所は湯河原の晴山荘が2005年、葉山の清風荘が2000年に廃止をしている。区内の高齢者の保養施設であった清風園(中落合1丁目)も2021年度に廃止された。かつては行政サービスの一環だった、保養所の運営も時代とともに役目を終えて整理されつつある。*1

*1:保養施設ではないが他に長野県立科町に移動教室などに使う学校関連の施設、ヴィレッジ女神湖がある