渡辺みちたか(自民党・新宿区議会議員)official blog

新宿のミッチー。新宿区議会議員(自民党)。1985年12月生まれ。「渡辺ミッチー」こと渡辺美智雄・元副総理の孫。慶応義塾高等学校・慶応義塾大学・同大学院卒業。中小企業勤務、国会議員秘書を経て新宿区議会議員(2期)。会派は自民党区議団。

入湯税からみた新宿区の経済の痛み方

 前回、新宿区のたばこ税収の減少について書いたが、入湯税についても記しておく。こちらも今年度、大幅な減少になった。
 入湯税は文字通り温泉に入るときに払う税金で、基準は1件につき150円だが、自治体が決めていいことになっている。兄の渡辺みちたろうが市長をしている那須塩原市では、コロナ対応として観光業従事者向けにPCR検査を実施し、そのための原資として入湯税を50-200円引き上げている。そうした政策も行える税金だ。なお、新宿では基準と同じ1件150円。
 新宿に温泉なんかあるのか? と思うが、新宿には2か所、歌舞伎町にあるテルマー湯と新宿5丁目の温泉旅館の由縁(ゆえん)の2件がある。後者が旅館であることを考えると新宿区の入湯税はほとんどテルマー湯のお客さんから頂戴しているといっていい。区の入湯税テルマー湯がオープンした2015年(それまではゼロ)から順調に伸びており、直近の数字は2017年度に2700万円、2018年度に3200万円、2019年度に4100万円、2020年度は当初6100万円を見込んでいたが、それが今回の補正予算で修正されて1700万円の見込みとなった。約72%の減だ。なお、来年度は現時点で約1800万円を見込んでいる(インバウンドは戻らない前提なのか)。
 コロナ前のテルマー湯は日本人のサウナーブーム、インバウンドでの外国人の来客で大盛況だったが、今年度は大きな減となった。新宿の地域経済は小売りや飲食・サービス業などが主力で、観光客など人が移動することで売り上げが立つビジネスが多い。入湯税(ほぼテルマー湯)だけですべては語れないが、新宿の経済を象徴した数字であると思っている。
 今後コロナを減らしていくことがダイレクトに新宿の地域経済に響いてくる。コロナについてはワクチン接種が解決への唯一の道だ。区民のワクチン接種の期待・関心も高く、私も議会からワクチン接種体制の構築を応援し、地域の皆さんに状況をいちはやく伝えていく。