参議院議員（神奈川県選挙区選出）の中西健治さんが、小此木八郎さんの横浜市長選鞍替えに伴い、空席となった自民党神奈川3区の支部長に就任した。中西さんはJPモルガンに勤務し、国際金融の最前線での経験があり、議員となって以降も実績を積み重ねてきた。能力人柄ともに申し分ない人だ。
中西さんは参議院のままだったら来年改選で、神奈川は改選4議席。自民は三原じゅん子さんも現職でいて、公明党も現職の女性議員がいるから、4議席中、自公で3議席を取らないといけないエキサイティングな状況だった。衆院への鞍替えで足元を固め、さらなる活躍を頂きたいと思う。
さて、この世界本当に不思議だなと思うのは選挙区のめぐりあわせだ。中西さんはもともと2009年の横浜市長選挙で担がれてこの世界に入った。この市長選で落選して、紆余曲折あって自民党に戻り、今回小此木さんが横浜市長選挙にでるということでその空きとなった選挙区に入ることになった。横浜市長選挙に縁がある人だ。
これまた不思議な縁があったのは神奈川8区の三谷英弘さん。もともとみんなの党で東京5区（目黒・世田谷）を地元としていた議員だった。しかし、2017年の総選挙で神奈川8区の自民党の現職議員が突如離党して（小池百合子さんの作った）希望の党から出馬を表明、その人が選挙区も変えて東京5区からでることになった。一方、無所属で東京5区にいた三谷さんが自民党に入り、その空席になった神奈川8区からでることになった。選挙区と政党が入れ替わっての構図。しかも神奈川8区で三谷さんのライバルになるのはもともと同じみんなの党にいた江田憲司さんという、これはどんな巡り合わせだ？ と関係者だれしもが思った。
似たような話が続く。いま山口3区では、岸田派と二会派の戦争なんて報道されているが、参議院議員の林芳正さんが鞍替えして現職の河村建夫さんに挑む。そうすると今度は林さんの参議院山口選挙区の席が空き、ここに参議院比例区の北村経夫さんが入るのではと言われている。さらにそうなると北村さんの分の比例議席が空いて、ウエイティングリストトップの比嘉奈津美さんが繰り上がることになる。比嘉さんも沖縄から衆議院を2期やって、3回目に落選した後に日歯の組織候補として参院比例に鞍替えした候補だから、これもまたすごい巡り合わせで国会に返り咲く。
政界は一寸先は闇だというけれど、本当になにがどう起こるかわからない。
