渡辺みちたか(自民党・新宿区議会議員)official blog

新宿のミッチー。新宿区議会議員(自民党)。1985年12月生まれ。「渡辺ミッチー」こと渡辺美智雄・元副総理の孫。慶応義塾高等学校・慶応義塾大学・同大学院卒業。中小企業勤務、国会議員秘書を経て新宿区議会議員(2期)。会派は自民党区議団。

新宿区のふるさと納税の返礼品はなにがいいか

 ふるさと納税についての昨日のツイートは完全に言葉足りずだったので補足する(↓は昨日のツイート)。

 

 前段として、新宿区はふるさと納税でえらく不利益を被っている。

 ふるさと納税を利用している区民は返礼品で恩恵を受けているが、区としては本来入ってくるはずの区民税が他の自治体に流出し、減収している。減収分は行政サービスの予算減でもあり、結果としてふるさと納税をしていない区民が丸損している。流出金額は昨年度の金額で28億円*1

 28億円というと区の予算としては相当な額で、例えばこれからやる30%のプレミアム商品券と9月に行ったキャッシュレス決済25%ポイント還元事業の予算合計が9億9千万円で、区内の子育て世帯へ10万円を給付するのでも22億円でできる。極端な言い方をすれば、和牛を食べるためにこれらの行政サービスができなくなっている。

 これまでの区の対応としては、そもそもこの制度自体がおかしい、と23区全体で国に反対を申し入れていた。そういう立場だったので区はこの制度を使うことを控えていた。
 が、いつの間にかふるさと納税(返礼品)を始める区が半数くらいあって、足並みはバラバラ。もはや背に腹は代えられなくなっている。新宿区議会自民党としても、6月議会でふるさと納税(返礼品)をやるべきだと区に提言をしたところだ。

 ふるさと納税といえば、カニや和牛といった生産品が人気だが、残念ながら新宿は農産品というのは全くないし、生産物も限られている。都市での成功例として、墨田区スカイツリーの展望台のチケットやランチなど、体験型の返礼品で数億円を集めている例がある。新宿でも(例えば)西新宿のホテルでの宿泊・食事などの体験型が現実的だろう。新宿の経済は、新宿に来てもらう、そしてお金を使ってもらう、というので成り立っているので、来街機会をつくる返礼品は相性がいい。返礼品に関しては私たちも提案するし、行政側がどんなものをだしてくるか楽しみにしている。

*1:今年度は現時点で33億円、累積144億円