ふるさと納税についての昨日のツイートは完全に言葉足りずだったので補足する(↓は昨日のツイート)。
【ふるさと納税】今日の委員会で区長が新宿区もふるさと納税の検討を進める。返礼品は、新宿で作っているものというよりも新宿を体験してもらえるような「返礼体験」を考えたいと明言。
— 渡辺みちたか(ミッチー) ☀️新宿区議会議員 (@michitakawatana) 2022年9月26日
みなさんにアイディアがあれば提案していくので教えてください!
前段として、新宿区はふるさと納税でえらく不利益を被っている。
ふるさと納税を利用している区民は返礼品で恩恵を受けているが、区としては本来入ってくるはずの区民税が他の自治体に流出し、減収している。減収分は行政サービスの予算減でもあり、結果としてふるさと納税をしていない区民が丸損している。流出金額は昨年度の金額で28億円*1。
28億円というと区の予算としては相当な額で、例えばこれからやる30%のプレミアム商品券と9月に行ったキャッシュレス決済25%ポイント還元事業の予算合計が9億9千万円で、区内の子育て世帯へ10万円を給付するのでも22億円でできる。極端な言い方をすれば、和牛を食べるためにこれらの行政サービスができなくなっている。
これまでの区の対応としては、そもそもこの制度自体がおかしい、と23区全体で国に反対を申し入れていた。そういう立場だったので区はこの制度を使うことを控えていた。
が、いつの間にかふるさと納税(返礼品)を始める区が半数くらいあって、足並みはバラバラ。もはや背に腹は代えられなくなっている。新宿区議会自民党としても、6月議会でふるさと納税(返礼品)をやるべきだと区に提言をしたところだ。
ふるさと納税といえば、カニや和牛といった生産品が人気だが、残念ながら新宿は農産品というのは全くないし、生産物も限られている。都市での成功例として、墨田区がスカイツリーの展望台のチケットやランチなど、体験型の返礼品で数億円を集めている例がある。新宿でも(例えば)西新宿のホテルでの宿泊・食事などの体験型が現実的だろう。新宿の経済は、新宿に来てもらう、そしてお金を使ってもらう、というので成り立っているので、来街機会をつくる返礼品は相性がいい。返礼品に関しては私たちも提案するし、行政側がどんなものをだしてくるか楽しみにしている。
*1:今年度は現時点で33億円、累積144億円