渡辺みちたか(自民党・新宿区議会議員)official blog

新宿のミッチー。新宿区議会議員(自民党)。1985年12月生まれ。「渡辺ミッチー」こと渡辺美智雄・元副総理の孫。慶応義塾高等学校・慶応義塾大学・同大学院卒業。中小企業勤務、国会議員秘書を経て新宿区議会議員(2期)。会派は自民党区議団。

清風園の廃止(中落合一丁目)その1

こんばんは。自民党の新宿区議会議員 渡辺みちたか(新宿のミッチー)です。

日ごろ、何が(どこまでが)行政の役割か、と考えることがよくあります。国民の自由、生命、財産を守るのが政府の役割ですから、基礎自治体は住民から一番近い行政機関としてそれを執行する役割を担うのだと考えています。

1月18日、19日は地元の高齢者施設「清風園」の廃止方針に関する住民説明会が開催され、出席してきました。

清風園は区の直営の高齢者の憩いの場として設置された施設で、浴場や集会室などがあります。新宿区に住んでいる60歳以上の方であれば無料で利用することができます。実際の使われ方としては浴場は無料の銭湯として、お風呂から上がった後に囲碁を打ったり、カラオケをするためにに集会室が使われています。高齢者の憩いの場ですね。

この清風園は昭和37年に始まり、昭和55年に建物をリニューアルして以来、築40年が経過しようとしています。今後、施設老朽化に伴う大規模修繕工事が必要で、2億2000万円ものコストがかかると試算されています。一方で利用者が直近6年間で約3割減少しており、地域交流館や銭湯など、代替施設(お風呂)が既にある状況を総合的に考え、区は廃止をし、民設民営の障がい者グループホーム、デイサービス等を整備する方針で調整しています。

住民説明会では区による説明(上記)と、住民との質疑応答が行われました。質疑応答では白紙撤回を求めるという激しい反対をおっしゃる方も1名いましたが、老朽化による修繕の必要を認めない方や、障害者グループホームを整備すること自体に反対する方は一人もいませんでした。特に障がい者団体の方々が日頃のケアのご苦労を訴え、グループホームの整備方針に賛成と感謝を表明され、これらの発言に胸を打たれない方はいなかったのではないでしょうか。誰しもが障がい者の親になる可能性があり、かつ望んでなる人はいませんからね。そういう方々をサポートするのが行政の大きな役割の一つだと思います。

もちろん、高齢者の憩いの場、いきがいを持てる場は必要だと思います。ベストな選択は憩いの場としての現状の機能とグループホームが両立する施設を整備することです。しかし限られた予算(血税)と限られた土地でできることを考えれば、グループホームを整備することが現時点でのベターな選択肢だと考えています。

本件については地元の唯一の自民党の区議会議員として、しっかりと地域の意見をお聞きして行政に要望して参ります。また書きます。