一方で私個人として石破茂候補の政策や人物に共感と尊敬を持っています。そこで今回石破さんについて(政策は報道以上の情報を知らないので)個人的なエピソードを書きたいと思います。
石破さんはこれまでのインタビューや、また昨日の党本部で行われた演説会でも、政治家として大切なのは「まごころと勇気をもって真実を語ることだ」と言っています。この言葉は石破さんが初めて選挙に出る直前に、派閥(中曽根派)の研修会で渡辺美智雄から聞いた話ということです。わたしはこの話を聞いてハッとしました。
祖父の渡辺美智雄は私が10才の時に亡くなったので、直接政治の話はしたことがありません。祖父の政治にかける思いや志は、私が28歳に国会議員秘書になって栃木の地元の方々や、地方議員の先生から「おめえのじいちゃんはな、こんなことをやってくれたんだ」と話を聞いたり、石破さんの昨日の演説のように国会議員の先生から祖父のエピソードや思いを聞き、政治家・渡辺美智雄なるものを知りました。
そんな経緯で私は秘書時代に祖父の大切にしていた価値観である「まごころ」についてよく聞きました。ですが昨日の石破演説をきき、「まごころ」という言葉には続きがあるんだと知ったのです。政治家にとって大切なことは、まごころと勇気をもって真実を語ることだ。祖父は有権者には「まごころ」をもって接し、自分を含む議員に対しては「勇気をもって真実を語る」ことを求めたのです。よく聞いていた「まごころ」だけでは半分で、大切なもう半分を合わせてようやく完成だということを知りました。石破さんからお聞きした祖父の言葉は大切にしていきたいと思います。
さて、石破さんは(1993年の宮沢内閣不信任案後)自民党が辛い時にでていった、義理の欠けるやつだ、と批判されることがありますが、そうではありません。祖父の命日には、毎年忘れず花を送っていただき、大変義理堅く、人情味のある方です。いまだに祖父の命日に花を送っていただいている国会議員は石破さんと伊吹文明さんのお二人だけです。
また昨年、ある政策のご提案で石破さんとの面会に同席させていただきました。石破さんは「私は農林族なので~~にもう少し説得力がないといけないな」と、お立場的には相反するような相談事だったにもかかわらず、私たちの提案が国益に利すると判断していただき、その場で関係省庁の幹部に電話をかけ繋いでいただきました。この件についてはこれからも粘り強く運動していきます。
一方で、いま日本は非常事態です。新型コロナウイルスという未知の疫病禍の中で、目まぐるしく変わる国際情勢もあります。こうした中で政権の断絶なき一貫性は最重要です。首相となって「グレートリセットをする」と訴える石破さんではなく、安倍政権の政策の継承・継続を行う菅義偉さんを総理総裁にすることで、コロナ禍を乗り越え、再び経済を軌道に乗せていく、それが最善の道であると考えています。そして7年間という長期にわたり政権の真ん中で政策や危機管理対応を行ってきた菅さんであればそれは可能です。
私は菅義偉さんを応援します、ぜひ皆さんも一緒に応援しましょう!