渡辺みちたか(自民党・新宿区議会議員)official blog

新宿のミッチー。新宿区議会議員(自民党)。1985年12月生まれ。「渡辺ミッチー」こと渡辺美智雄・元副総理の孫。慶応義塾高等学校・慶応義塾大学・同大学院卒業。中小企業勤務、国会議員秘書を経て新宿区議会議員(2期)。会派は自民党区議団。

2023年に向けての思い

 先日、大掃除をしていたら万年筆がでてきた。これは二十年ほど前にパレ・ロワイヤル永田町にあった祖父の事務所を撤収する際、欲しいものがあったら持って帰っていいと誘われ作業を手伝ったときのものだ。パレは故金丸信さんも過去に事務所を開設しており、家宅捜査で金塊がでてきて有名になった建物で、祖父の事務所の撤収作業では金塊こそなかったが、記念品の文鎮やら、有名人が揮毫した色紙など珍しいものをもらって帰ってきた。そのうちの一つが万年筆だった。ただ、もらったはいいものの、その後使うわけでもなく放置が続いていた。今回の再発見後、このまま死蔵させておくのももったいないと思いインクを入れて使い始めた。
 ところが、使ってみてわかったのだけど万年筆というものは手がかかる。ペン先を上に立てておかないといけないし、使わないとすぐペン先が乾くし、ちょっとした衝撃でインクが漏れ、手も汚れる。さらに言えば、気難しい職人よろしく相手を選び、気に入らない紙だと文字がにじんでしまう。ただ単に、紙に文字を書く作業だけを考えればコストパフォーマンスはかなり悪い。

 それでも、滑るような書き味や、紙の上でヌルヌル光るインクに魅了されてしまい、使い続けている。いままでは書くためにペンを使っていたのに、最近は万年筆を使うために何かを書きたくなる。おかげでサボりがちだった日記を毎日書けている。

 さて、議会活動では4年目に突入している。区議会に入った当初は右も左もわからず、なるべく良い子ちゃんにしていよう、優等生キャラでいよう、とおとなしくしていた(つもりだ)。が、時間が経つにつれ、次の選挙は当選するかわからないし、なにしろコロナ禍という未曾有のさなかで、議員としてやるべきことを思いっきりやってみようと決意し、以降会派の中でも、議会の中でも、大きな声を上げている。これまでに会派内で環境政策の勉強会の創設や、会派要望など、言い出しっぺで取りまとめさせていただいた。一期目の議員にしてはおこがましいことで、正直よく許してくれているなと思う。先輩議員の中には、アイツ少し黙ってろよと思っている方もいるだろうが、直接言われるまでは気づかないフリをしていよう。

 こうした政策まわりで同僚議員にも役所にも意見してきたので、すっかり「クセ強め、自己主張強め」キャラが定着してきた。特定分野では役所も事前に情報を教えてくれるようになった。1期目にしてうるさ型の議員認定されつつあるのは誇るべきか、悲しむべきか……

 やりたい放題のいっぽうで、気を付けていることもある。やっぱり政治の世界は、数が力ということだ。役所も、怖いのはうるさい一人の議員ではなくて、自民党という最大会派なのだ。ひとりで文句を言っていてもただのクレマーになってしまう。なので、政策については勉強会を立ち上げたり、会派の仲間に根回しをして要望したり、とにかく固まって訴えるようにしている。数を作るには信頼関係が必要で、日々仲間や先輩方とコミュニケーションをとり、自民党1年生議員としての各種ミッションを着実にこなし、酒席を共にし、一緒に飯を食い、地元を歩いて地域情報に精通し、そうした日々の行動の先に、「アイツは一生懸命やってるから、ここは一つ恩を売っといてやるか」という気持ちが生まれるんだと思う。だからお返しもしたいと思っており、頼まれごとは全力で取り組むし、頼まれやすいキャラでもありたい。

 この際、来年に向けて宣言したいのは、たとえクセは強くてもオンリーワンの価値を生み出していける議員を目指していきたいということ。そう、祖父の万年筆みたいに。

 2023年もどうぞよろしくお願いいたします。


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