渡辺みちたか(自民党・新宿区議会議員)official blog

新宿のミッチー。新宿区議会議員(自民党)。1985年12月生まれ。「渡辺ミッチー」こと渡辺美智雄・元副総理の孫。慶応義塾高等学校・慶応義塾大学・同大学院卒業。中小企業勤務、国会議員秘書を経て新宿区議会議員(2期)。会派は自民党区議団。

吉住健一 新宿区長のはなし

 吉住健一区長に一度でも会ったことがある人であれば、穏やかで、腰が低くて、話をよく聞いてくれて、ダンディーだ、という印象を持つと思う。実際に私が街や食事の席で、区長の印象を聞いてみるとだいたいみんなそんなイメージだ。

 私は3年前に区議会のメンバーになったが、以来、吉住区長とは議会を中心に様々な場面で対話をしてきた。政治家というものは夢や将来のビジョンを語るものだ、と私は考えているので、なるべく明るく楽しい未来の話をすることにしている。その反動か「みちたかは風呂敷をひろげ過ぎだ」と言われることもある。私は風呂敷じゃなくて、夢をひろげているつもりだ。さて、吉住区長は全くの逆。議会でも、街で見せるソフトな印象そのままに常に誠実で実直なコミュニケーションをとる。共産党のわけのわからない質問*1にも「そんなことまで答えるの!?」とツッコミたくなるほどの対応するし、区民との集まりでお悩みごとや疑問を聞かれたときも、とても丁寧に説明する。一方で、区長は大言壮語しないので、区長は30年後にどういう新宿にしていきたいのだろう、区長はどういう夢をもっているのかな、という疑問が私の中でずっとあった。ところが、先日の決算委員会でそのナゾは氷解した。ある質問に対して区長は「我々(区長)は執行機関ですので、『やります』と言うと、それが区民とのお約束になる。政策をスローガンとして発言できない立場」と答弁したのだ。区長として約束できないことは言わない、というのが政治信条だったのだ。やりたいことは腹に置いて口外せず、道筋をつけてから初めて口にだす、ということだろう。

 私の一番身近な政治家である兄は栃木県那須塩原市の市長をしているが、執行部の責任者としての慎重な意見と、政治家としての夢も両方語るタイプ(むしろ風呂敷広げがち)なので、吉住区長の考えはとても新鮮な感覚だった。事実、吉住区長は粛々と、確実に区政を前に進めてきた。例えば、私の地元落合地域でこの数十年にわたる大きな課題であった、西武新宿線開かずの踏切問題。この課題の解決に向けて、今年度、初めて調査費500万円の予算をつけ、役所内に課長級のポジションを新設し、解決に向けた入口に立つことができた。この話も後から聞いてみると水面下で関係各所と調整し、ようやくここまできたことらしい。さらに言えば、普通の政治家であれば解決への糸口を見つけたとき、「これから解決に向けて~~!」と大言壮語するものだが、区長は「(開かずの踏切解消については)長年止まっていた歯車が、ようやく動き出そうとしている段階」と極めて謙虚にいう。まだ見通しがたっていないものについてはちゃんとそうした表現を使うのだ。その他の政策も同様。結果として、区長が言葉にすることは確実に実行される。吉住健一は有言実行の男なのだ。

 明日から始まる区長選挙でもいくつかの新しい政策を公約として掲げる。区長の性格を考えると、公約といいつつもすでに実施に向けての道筋を描いていると思う。

 是非、明日から始まる区長選挙、有言実行の男の公約に注目してほしい。

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*1:議会において議員は「区の一般事務」について区に質問できるのだが、共産党は国政のテーマなど、区の事務ではない質問をすることがある