渡辺みちたか(自民党・新宿区議会議員)official blog

新宿のミッチー。新宿区議会議員(自民党)。1985年12月生まれ。「渡辺ミッチー」こと渡辺美智雄・元副総理の孫。慶応義塾高等学校・慶応義塾大学・同大学院卒業。中小企業勤務、国会議員秘書を経て新宿区議会議員(2期)。会派は自民党区議団。

新宿区長選挙の雑感

 投票箱が閉まった。これから開票結果がでるまでの数時間がもっとも率直な感想が書ける時間だと思っているので、感想を書く。結果が出てからだと、その結果を受けての総括になっちゃうからね。

 今回の選挙戦は現職・吉住健一候補を応援した。今回は、特段の争点もなく、たんに吉住健一がYESかNOか、という選挙だった。そういう意味では、この吉住区政の8年間は大きな失策もなく、着実に区政を前に進めてきた。コロナ禍の対応もしっかり行った。私自身、当然勝てる選挙だと思って戦ったし、投票箱がしまった今、勝っただろうと思っている。かといって慢心していたわけではない。選挙に際しては手を抜くことはなく、やることはやった。私を含め、選挙が好き(?)なメンバーが陣営に何人もいたし、吉住候補自身も秘書、地方議員から区長になったから選挙の厳しさを十分知っている。

 一方で、業界で「うわっつべり(上滑り)」という現象が起きつつあるのも事実だった。投票のお願いの電話掛けをしても、「区長は大丈夫でしょ」と百人が百人いうような状態で、私がこれまでかかわったすべての選挙の中で最も「みんな安心している」状態だった。この安堵感が目に見えて現れたのは、選挙戦4日目の10日(木)に行われた個人演説会だった。この会では当初300の席を設けて、埋まったら席を追加しようと考えていた。が、この当初設置した300の席が埋まり切らなかったのだ。これはびっくりした、というより「上滑りしているんじゃないか」と初めて焦りを感じた。こういう会は、街頭演説と違ってオープンで行う会ではなく、区長自身の後援会や、各議員の支持者、各団体の会員を中心に出席者を募るもの(いわゆる動員)なので、お互いが「まあ集まるっしょ」と思ってしまうと集まりが悪くなる。私自身はこの個人演説会で危機感を覚え、改めて電話でのお願い、そして自分の地域での街頭演説会に出席の声がけを行った。ただ、上滑りの危機感は陣営内で全員に共有されたかといえばそうではなく、とらえ方はまちまちだった。

 さて、この選挙で吉住候補はこの8年の実績と、次なる4年への思いを訴え続けた選挙戦だった。相手がどうだと言うことは一切なかった。一方で、一騎打ちとなった相手候補の陣営は、日がたつにつれネガティブキャンペーンを激しく行ってきた。誰がまいたのかはわからないが、終盤では個人攻撃を含む激しい批判を書いたビラも頒布されたらしい。

 私は、対立候補のよだかれんさんとは区議会の当選同期で、本会議場の席が隣でたまに話すことがあった。仲がいいというほどの関係ではないが、区議会でご一緒した3年間で彼女の思想信条や、ふるまいに間近で接してきた。そういえば彼女が参院選に出馬する際、率直な気持ちをブログに書いたこともある。

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 彼女は区議会では政策や思いをいつも堂々と、プライドを持って発言していた。区の対応が進んだ際はちゃんと評価し、改善が必要と考える部分はそれを訴えた。だから今回の選挙戦で、時間がたつにつれ、対立候補と区政をディスする(しかも事実を巧妙にすり替えてミスリードを誘いつつ)作戦に軸足を移したのは候補者本人としては不本意だったろうと思う。本当は自分の考える未来を訴え続けたかったろうな。まあ、これは無駄なフォロー。それを許したのもまた候補者本人だからね。

 今日の深夜には結果がが決まる。結果がどうであれ、明日から(選挙結果ご報告の)ご挨拶と同時並行で、代表質問の作成を行わなければならない。代表質問は私が会派を代表して登壇するのでぜひ期待して欲しい。と、自分にプレッシャーをかけておいて、明日からの活動も精力的にしていきたい。

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