渡辺みちたか(自民党・新宿区議会議員)official blog

新宿のミッチー。新宿区議会議員(自民党)。1985年12月生まれ。「渡辺ミッチー」こと渡辺美智雄・元副総理の孫。慶応義塾高等学校・慶応義塾大学・同大学院卒業。中小企業勤務、国会議員秘書を経て新宿区議会議員(2期)。会派は自民党区議団。

新宿区立の中学校の部活動改革について

 先日、文教子ども委員会の視察で、四谷中学校の部活動と部活動指導員の取組を施設させていただいた。視察を受け入れて頂いた四谷中学校の関係者の方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 さて、昨今、「教員の働き方改革」の文脈で公立学校の部活動の改革が進みつつある。部活動は教育の一環として小中学校で行われているが、日々の練習時間や土日の試合の引率が顧問教員の負担になっている。四谷中学校では平日の部活はMAXで18時までできるそうだが、教員の(建前上の)勤務時間は8:15-16:45で、MAXまでやること自体が残業になってしまう。これまでずーっと教師は聖職者という看板で、教員の時間をタダでつかい、教員の気合にたよっていたが、そういう時代はすでに終わった。

 こうした背景でスポーツ庁では中学校の部活動改革について今後の方針を示している。同庁ではもともと2023年から3年間で、地域移行(学校教員ではなく、地域と自治体でどうにか運営せい)を行うとしていたが、最終的には時期については後退して、「早期に」地域移行する、となった。地域移行とはつまり新宿においては民間委託して、委託された企業・団体が指導者を募って、学校の部活とマッチングして指導者を派遣する、ということに他ならない。

 では誰が部活動をやるのか、という話だが、部活動の指導者だけで食ってはいけないから、民間委託後の指導者は大学生が主力になるのだと思う。このあたりの話はおととし、先行地域の名古屋市(小学校の部活運営を民間委託している)を会派で視察しお話を伺った。区内には大学が多いので募集環境としては十分だろう。

 すでに新宿区では中学校の部活動について、部活動指導員というポジションをおき、9名を雇用し一部の中学校に派遣している。今回視察した四谷中学校の部活動でも部活動指導員の方が指導に当たっていた。現場でも、経験者の指導員が中学生を熱心にコーチする姿をみることができた。校長、副校長とも意見交換をさせて頂いたが、大変に助かっている、生徒の評判もよいとのことだった。

 来年度、この部活動指導員については拡充方針で、部活動指導員の募集・マッチング部分は、民間企業の方がノウハウを持っているだろうということで民間委託する予定だ。こういう話は導入後に事故や部活動指導員と生徒間のトラブルがあると一気に後退するので、このあたりを気を付けながら進めていってほしい。

 私は新宿という土地では地域移行できる(指導員を集められる)環境だと考えているし、生徒たちも経験と熱意のある指導者に恵まれた方がよいだろうと思っている。なのでなるべく早く地域移行を進められるよう取り組んでいきたい。